ゴールド / GOLD
2024年/日本/124.12min

あらすじ
正社員のミキと、フリーターの弘樹。二人は高円寺の路上ライブで偶然出会い恋人になる。ミキの自立した強さに惹かれ憧れた弘樹は正社員になる。しかしミキは弘樹に無理しないで楽なバイトをしてて欲しかった。毎日笑ってて欲しかった。弘樹は男ばかりの職場で、陰口や差別的な発言に傷つき、毎晩溜息をつくようになる。ミキはミスをしがちな後輩と、パワハラやセクハラ発言をする上司の間で疲弊し、弘樹にキツイ冗談を言い傷つけてしまう。笑顔を奪ってしまう。稼ぎのない男との付き合いを反対する友人。「あるがまま」なんて甘やかしだと腐すベンチャー企業社長。「あるがまま」生きるために声を上げ社会を変えようとする後輩。誰にも言えない秘密を抱えて普通のフリをして生きる人。少数であることを非難されても、称賛と受け止める高円寺の飲み友達。仕事と生活の間で様々な人達に出会い、なにかがズレていく2人。それでもミキは弘樹と一緒に居たかった。同じ時を過ごしたかった。
予告編
スタッフ推しコメント
2人の出会いが気持ちを少しずつ変えていき、寄り添う為に少しずつ無理もする。 そしてあるがままのはずの二人がすれ違う。 誰にでもある男女の日常と気持ちを丁寧に描いている作品。ラストの二人の芝居はせつなくなる。
監督コメント
この映画は2人の男女の恋愛の始まりから終わりを描いた映画です。そして恋愛の外で出会った多様な人達を描いた映画です。大切にしているものを傷つけられたり、それなのに誰かを傷つけてしまったり。簡単に誰かを加害者や被害者と決めつけず、1人の人間の中の多様性を描くことを心がけました。単純な悪人も善人もいない。絶対的な正義もない。名前のある多様性の外側で生きている人もいる。そんな思いで作った映画です。
監督プロフィール

知多 良 / CHITA RYO
1988年生まれ、東京都出身。生活と恋愛の映画を撮っている。2016年、世代間格差と恋のはじまりを描いた短編映画『ロープウェイ』が11th 福井映画祭短編部門にてグランプリ受賞。短編『前世、河 童』ではフランスのグルノーブル屋外短編映画祭にて招待上映される。2020年、グッナイ小形『きみは、ぼくの東京だった』MVを監督し米国アカデミー賞公認映画祭Short Shorts Film Festival&Asia Cinematic Tokyo部門にノミネート。2023年3月池袋シネマ・ロサにて監督特集を開催。
キャスト
- ミキ:小畑みなみ
- 弘樹:サトウヒロキ
- 山中:幸田純佳
- 山田:松木大輔
- 木野サヤ:Ksayaka
スタッフ
- プロデューサー:野本梢
- 撮影:菊池祥太
- 助監督:金子愛奈・青木祐人